何度かご相談頂いたお得意様より、iMacの修理依頼です。
起動はするものの、ほどなくしてレインボーカーソル(Windowsで言う「砂時計」ですね)になってしまい、操作を受け付けなくなるとの事。
早速点検してみると、やはり内蔵HDDに不良セクタ(例えが悪いかもしれませんが、がん細胞のようなイメージです)が数ヶ所発生しています。
コンピュータで最も多い故障部位は、やはりこのHDD(ハードディスクドライブ)です。
何せこれは消耗部品な上に振動や衝撃、熱、突然の電源断等にもめっぽう弱い部品なので、結構壊れます。
そして故障したHDDは、基本的に物理的に修理することができませんので、普通は調子が悪くなってきたら交換することになります(場合によって騙し騙し使う事も出来たりしますが、トラブルの元になるため全くおススメできません)。
今回は冒頭にも書いたように何とか起動はするレベルの故障なので、データは取り出せそうです。
ということで、作業方針が決まったので早速開腹手術に入ります。
まず、開けるのに専用工具が必要です。
<小言>
Macは年々、薄く軽くなっていくのはいいんですが、消耗部品の交換さえユーザ自身がしにくくなっていくのはどうにも頂けないですね…(いちコアユーザとしての個人的な感想です)。
尤もそのおかげで修理屋の存在意義も出てくるわけですが…ボソボソ
</小言>
開いたら、HDDを交換します。
そして空っぽのHDDにmacOSを再インストール(Mac界では一般的にリストアと呼びます)。
元のHDDからデータ・環境を移行します(今回は移行アシスタントで問題なく移行できました)。
最終動作確認後、専用の両面テープを貼り、ディスプレイを固定して終了です。