MacBook Pro 2013年後期モデルのバッテリーの保ち、トラックパッドのクリック感が悪くなってきたとの事でご相談です。
これが内部からトラックパッドを圧迫してクリックし難くなる(もしくはクリックされっぱなしになる)という、長く使ってきたMacBookではよくある症状ですね。
以前の記事でもご紹介しましたが、MacBookシリーズはモデルによって、バッテリーの交換難易度に雲泥の差があります。
このモデルはバッテリーの交換が難しいタイプです。
いつも「バッテリーのような消耗部品はユーザー自身でもっと簡単に交換できるように設計したらいいのに…」とユーザー視点では思う一方で、その作業を請け負っている修理屋としては複雑な心境になったりします。
という余談はさておき、さっそく作業に取り掛かります。
ここからが本番です。
交換難易度を上げているのが、バッテリーを強力に固定している粘着テープですね。
前回は力技で少しずつ剥がしていきましたが、疲れ方と手の痛みが凄かったので、今回は薬品の力を借りようと思います。
イソプロピルアルコール(イソプロパノール)が効果的ということで、手元にあったフラックス洗浄剤(主にはんだ付けの際に使うフラックス(ヤニ)を除去するためのもの)を使用してみました(主成分がイソプロパノール)。
これがいくらか功を奏したようで、前回の力技よりは大分楽に取り外せました(それでも結構時間はかかりましたが)。
残ったテープ跡もできるだけ取り除き、元通りに組み上げたら、最後に新しいバッテリーを装着して作業は完了です。
動作確認をして、お客様にお返ししました。
バッテリーの持ちが悪くなってきたり、膨らみを感じたら、お早めにご相談を。
~作業費合計 27,000円~