電源が突然切れる、という症状でご相談です。
熱暴走の典型例ですね。
分解して中を見てみると、ファンが回っていません。
というより、回ろうとしてピクピクしているものの、何かに遮られて動けなくなっているような感じです。
ファンが回転しない → CPU他から出た熱が放熱されない → 熱暴走(電源が切れる)
ということですね。
さて、このモデルについて調べてみたところ、発売後リコール対象になっていたようです。
症状としては「異音がする」というものですが、ファン周りでトラブルが起きやすいモデルだと思われます。
今回はまず、ファンの軸にグリスを注入して様子を見てみます。
それで改善しなければ、ファンユニットを交換するしかないですね。
まずは分解。
この軸部分に、グリスを注入します。
使うのはプラモデルなどにも使われる、モリブデングリースというものです。
注入後組み戻して動作させてみると…おぉ、回ったではないか!(画像なし)
ということで、CPUグリスも塗り直し、元通りに組み戻します。
連続稼働テストを行ったところ、3日程落ちることなく動いてくれましたので、今回はこれにて修理完了です。
結構古めのモデルですが、Windows7にアップグレード済みということもあり、使えるうちは使ってあげたいですね。