電源が入らなくなったMacBook Proのお持込がありました。
お話を伺うと、どうやらキーボードの右上にお茶をこぼしてしまったとの事。
水没により基盤が壊れてしまったかと思いましたが、中を確認したところ、幸いロジックボード(メイン基盤)上にはほぼ浸水しておりませんでした。
また、バッテリー端子を外した状態でACアダプタを繋げると、通電・起動してきました。
その状態でキーボードの動作確認をするも、すべてのキーが正常に動作しています。
これらの事から、電源を投入する部分で何か問題が発生している可能性が高いと判断しました。
ちなみに見たことがある方はご存知と思いますが、最近のMacBookシリーズの多くは、パワーボタンがキーボード上に、一つのキーとして配置されています。
一方少し前の世代のMacBookシリーズは、独立したパワーボタンとして、キーボードの右上に配置されています。
しかし分解してみれば、この一見独立しているパワーボタンも、キーボードユニットと一体構造の部品であることが分かります(後段画像参照)。
というわけで、キーボードユニットを取り寄せ、早速交換作業に取り掛かります。
順番にバラしていきます。
キーボードユニットにアクセスできるようになりました。
キーボード裏に貼りついているLEDバックライトシートを剥がすと、いよいよキーボード本体のネジ(極小)をはずす事が出来るようになります。
やはりお茶をこぼした右上(画像は裏側からなので左上)の部分に浸水の痕跡(錆び)があります。
また画像一番左上には、電源ボタンが確認できますね(見切れてしまってすみません)。
ネジをすべてはずし、キーボードユニットを取りはずします。
新品のキーボードに交換したら、元通りに組み戻して修理完了です。
無事、電源操作ができるようになりました。
電源が入らない症状でも、今回のように部品交換で直る場合がありますので、お困りの方は諦める前にぜひ一度ご相談くださいませ。